臥牛窯

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焼き物の名産地とそれぞれの特徴について

日本には代表的な焼き物の産地が28ヶ所も存在しています。
その中でも誰もが一度は聞いたことがあるような名産地とそこで作られる焼き物の特徴を紹介していきます。

■有田・伊万里焼(佐賀県)の特徴

日本の磁器が初めて作られた場所として、今でも人気が高いのが有田・伊万里焼です。
中でも柿右衛門と鍋島の2種類は、骨董的価値も高いとされています。
柿右衛門は、赤絵磁器を作ったともいわれている初代酒井田柿右衛門から今でも続いている様式のものをいいます。
全体的に乳白色をしており、その乳白色をたくさん残しつつその中で描かれた赤絵の繊細さが際立つ作品が多く、余白の美をうまく表現している磁器でもあります。
鍋島は少し青みがかった白色をしており、日本独自の文様を取り入れて色鮮やかに描かれた作品が多いです。

■九谷焼(石川県)の特徴

九谷焼は江戸時代初期から作られるようになり、加賀百万石の文化に影響されているためか今まで見たこともないような独特の様式美と豪華絢爛さを醸し出す作品が作られていました。
しかし一度廃窯してしまい、およそ100年もの間作品が作られることはありませんでした。
それから加賀藩窯である春日山窯、庄屋が築窯した若杉窯、古九谷を再興させるために開かれた吉田屋窯などがそれぞれの作風で九谷焼を復活させていったのです。
現代の九谷焼は伝統的に受け継がれている赤・緑・青・黄・紫の5色を使っていますが、新しいデザインや形の作品が生まれています。

■信楽焼(滋賀県)の特徴

日本六古窯の1つにもなっている信楽焼の始まりは明らかになっていませんが、平安時代後期から中世窯が発展したものだといわれています。
信楽焼というと狸の置物を思い浮かべる方が多いと思いますが、実は狸の置物が作られ始めたのは明治10年頃からのことで、昭和天皇が気に入られて狸の置物の歌を詠んだことから広く知れ渡るようになりました。
狸の置物だけではなく、器は赤褐色の焼き締め肌をしており焼成中に暗褐色や緑、淡黄などの色を付けて鮮やかになっていきます。

他にも越前や瀬戸、京都、唐津など様々な名産地があり、それぞれ個性が光った味わい深い焼き物となっています。
実際にそういった名産地へと足を運んでみてはいかがでしょう。



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窯元ぎゃらりい

佐世保市木原町1897-1
Tel.0956-30-8653
毎週水曜定休日
営業時間 9:00〜17:00