陶器の使用前(使い始め)に煮沸が必要な理由とは
陶器の食器を購入した場合、使い始めの前にやると良いと言われることとして、「煮沸」があります。この煮沸という処理は何故必要だと言われるのでしょうか、その理由や方法について紹介します。
■使用前の陶器の煮沸が必要な理由
それでは、使用前の陶器に煮沸が必要になる理由について簡単に紹介します。
これについて知るためには、陶器がどのような性質のある物質なのかについて知っておく必要があります。
陶器は焼き物と呼ばれるもので、材料として粘土が使用されています。
この粘土は目が粗いのが特徴で、焼いた後にもこの目の粗さの性質が残っています。
そのため、そのまま使い始めてしまうと、食材やお茶などの汚れが目に入り込み、汚れが沈着し易い状態になってしまいます。
そうならないために行うのが陶器の煮沸です。
■陶器の煮沸の方法
それでは、実際に陶器の煮沸を行う場合、どのような方法があるのかについて紹介します。
陶器の説明書に使用前にやるべきことが書かれている場合があるため、別添されている場合についてはその指示に従うようにしましょう。
陶器によって、米のとぎ汁で煮沸を行うのが良い場合と、真水で煮沸を行うのが良い場合とがあります。
とぎ汁を使って煮沸を行う場合、目を塞ぐことになるため陶器の特性である吸水性は下がることになります。
■煮沸にデメリットは?
それでは、使用前の陶器に煮沸を行うとき、デメリットとなることはないのでしょうか。
米のとぎ汁を使って煮沸を行う場合、このデンプンの成分が中に残り、カビを引き起こしてしまう可能性があります。
長期的な使用を考える場合、特別な必要や理由がないのであればとぎ汁よりも真水を使用した煮沸をした方が適していると言えるでしょう。
このように、陶器を購入した場合には使い始める前に煮沸が必要な理由があります。
使い始めた後になって問題が発生してしまわないように、適切な処置を施しておくことで、長く陶器と付き合うことができるでしょう。
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