お椀の種類と使い方(用途)について
日本にはさまざまな食器がありますが、その中でも汁椀や煮物椀といったお椀の種類が豊富です。こちらではそれぞれのお椀の種類について使い方や用途などの特徴を紹介しましょう。
■汁椀(吸物椀・箸洗椀・小吸椀)
お椀の一つである汁椀には汁物椀や箸洗椀、小吸椀といったものがあります。
文字通り汁物を飲むための椀であり、基本的には漆器が用いられることが多いようです。
一般的な汁椀は口径が10センチから12センチ程度となっており、本来は蓋がついていません。
ただし、吸物椀や小吸椀などには蓋がついているものが一般的となっています。
小吸椀というのは箸洗いと呼ばれることもあり、小ぶりの汁椀のことです。
こちらにぜんざいや葛切りといった甘味を入れるケースもあります。
■煮物椀
煮物椀というのは和食にとってはメインディッシュといえる煮物を盛り付けるためのお椀のことです。
そのためさまざまな器が存在しており、塗り物や焼き物も使われることが多いです。
使い方としては当然煮物を入れることになるのですが、特に懐石料理では重宝されています。
煮物椀には平椀や大椀、小蓋物といったものあり、それぞれ用途が異なっています。
小蓋物というのは吸物椀程度の大きさのもののことであり、使い方によってはこちらの方が適していることもあります。
■多用椀類(雑煮椀・丼)
多用椀とされているものがあり、こちらはその名の通りいろいろな使い方をされるお椀の総称のことです。
たとえば多用椀は麺類や丼ものを入れる際に使われることが多いです。
合鹿椀というものがあり、こちらは床置きで食事する用途を想定しているため高台が高く設計してあります。
雑煮椀や丼と呼ばれることもあり、ものによっては蓋がついています。
■蒸し碗
直径7〜10センチ程度の小さな椀で、主に茶碗蒸しに用いられます。
蓋がついているのが特徴です。
■飯碗(茶碗)
ご飯を入れるための椀で、一般的には「茶碗」と呼ばれることが多いです。
口が大きく開いた形で、高台がついています。
このように日本で使われるお椀にはいろいろな種類があり、それぞれ幅広い使い方をされています。
たくさんのお椀がある中からそれぞれの料理や場の雰囲気に合ったものを選択してみてくださいね。
最適なお椀を選ぶことができたならば、食卓はとても豊かで華やかなものとなるでしょう。
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湯呑・碗
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