臥牛窯

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一般的な焼き物を作るときの工程について

焼き物が出来るまで、様々な工程を経て作品が生み出されていきます。
どのように焼き物は作られていくのでしょうか。
今回、一般的な焼き物を作る時の工程を紹介していきます。

■土作りから成形までの流れ

焼き物の土は何を使ってもいいというわけではありません。
焼き物の産地によって土が異なり、その産地特有の作品を作り出しています。
土に含まれている鉱石などによって焼いた時に色が出たり表情も変化してきます。
しっかりと空気を抜いてから使われます。
自分で扱うのであれば陶芸用に作られた粘土が販売されているので色々な種類を試してみて自分の好きな粘土を見つけてみましょう。
成形では作りたい形をイメージし、形を整えていきます。
ろくろを使った「ろくろ作り」や粘土の玉から作り上げる「玉作り」、粘土の板を作って貼り付けたり巻いたりすることで作る「たたら作り」など、たくさんの方法があります。

■乾燥から施釉までの流れ

成形が終わったら水分を完全に抜くために乾燥させます。
最初は陰干しをして、その後ゆっくりと天日干ししてから素焼きをします。
素焼きは本焼よりも低い温度で焼き上げ、乾燥では抜けきれなかった水分を抜いていきます。
次に下絵付に入ります。
下絵付は素焼きが終わったものに呉須や弁柄などの顔料で絵を描いていき、透明釉をかけます。
施釉は陶器を焼き上げることで硬度や光沢などを与え、装飾していきます。
作品を施釉の中に浸ける「浸し掛け」や柄杓を使う「流し掛け」、筆で塗っていく「塗り掛け」、霧吹きなどを使う「吹き掛け」などの方法があり、それぞれのやり方や掛ける量、焼く方法によっても色の具合が変化するため、個性を表現することができます。

■本焼から上絵付までの流れ

本焼きは1200〜1300℃でじっくりと焼き上げていきます。
本焼きにも酸素を窯に送り込む「酸化焼成」と窯の口を閉めて酸素を少なくさせて焼き上げる「還元焼成」があり、それによっても発色などに違いが出てきます。
最後に上絵付で絵を描いたりアクセントを加えて800℃くらいで焼き上げたら完成です。
なお、上絵付をしなくても本焼で終わらせることもできます。

焼き物は完成させるまでかなり時間が掛かりますが、それを作り上げる工程の間や本焼を待っている時間にどんなものになるのか想像するととてもワクワクしてきます。
焼き物に興味がある方は、ぜひ陶芸にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。



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窯元ぎゃらりい

佐世保市木原町1897-1
Tel.0956-30-8653
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営業時間 9:00〜17:00