臥牛窯

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陶器と磁器の具体的な違いとは

通常、焼き物は陶磁器とも言われています。
陶磁器とは陶器と磁器に分かれているもので、それぞれ特徴があります。
陶器と磁器の違いについて紹介しましょう。

■陶器と磁器は原料が違う

陶器と磁器の違いは原料です。
陶器は陶土と呼ばれる土を主な原料としていますが、
磁器は陶石と呼ばれる岩石が主な原料になります。

「土もの」と呼ばれる陶器と「石もの」と呼ばれる磁器は、
原料の違いによって性質が異なるのです。

■「土もの」と呼ばれる陶器の特徴

原料が陶土である陶器は、吸水性多孔性という性質を持ち、水を吸収するという特徴があります。
しかし通常は釉薬がかけてあるので、水を通すことはありません。
陶器は叩くと低く鈍い音がします。
光を通さないので透明度は低く、淡い色合いをしています。

焼きがやわらかく、質があらいのが特徴で、益子焼や薩摩焼、萩焼などが代表的な焼き物です。
暖かく味わいがあり、素朴な風合いが陶器の魅力です。

■「石もの」と呼ばれる磁器の特徴

陶石を粉砕した石粉が主な原料となる磁器は純白色で、叩くと金属的な高い音がします。
陶器とは反対に光が透き通るので透明度が高く、水を通さない性質です。

焼きが固く、質が緻密で気孔が少ないのが特徴です。
白くガラスのような滑らかさが磁器の魅力と言えるでしょう。
有田焼や九谷焼、砥部焼などが代表的な焼き物です。

■陶器と磁器のお手入れ方法の違い

実用性があると言われているのは磁器。
吸水性がなく、使用後洗った後も水分を拭き取り収納することができます。
食洗機の使用も可能です。
吸水性のある陶器は洗った後はよく乾燥させて収納することが必要です。
水分が残ったままだとカビやシミなどの原因になります。

陶器や磁器にはそれぞれ大きな違いがあり、特徴も異なります。
どちらも違った魅力があり、いろいろなものを集めたくなるでしょう。
それぞれの特性を知ることで、扱い方にも注意することができ、長く使い続けることができます。



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