伝統的な陶器にはどんな柄の種類があるか
いろいろな陶器を見ていると、同じ絵柄があるのに気が付きます。陶器には伝統的な絵柄の種類があるのです。
陶器に使われている伝統的な絵柄の種類をいくつか紹介しましょう。
■楽しげで飽きのこない花鳥紋
花鳥紋は名称の通り、花や鳥の絵柄を総称してそう呼びます。
特に絵に使われるのは、菊や牡丹、かきつばた、鶴、つばめ、千鳥、鳳凰などです。
鳥が花の回りを飛び回っている様子や、かわいらしい時の姿が描かれ、にぎやかで楽しげなのが魅力です。
■景徳鎮でも使われる祥瑞(しょんずい)
青海波、七宝、格子などの模様を地紋のように連続して描かれている絵柄を祥瑞(しょんずい)と言います。
文様ごとに放射線状の枠で囲んでいたり、丸い窓で囲んでいたりします。
もともとは中国の最大の陶窯である景徳鎮でよく使われていた絵柄です。
デザイン性が高く、最上級の格を持つとも言われている絵柄でもあります。
■鮮やかで美しい龍田川
流れる水に紅葉を描いたもの絵柄を龍田川と言います。
紅葉の名所として知られている奈良県北西部を流れる竜田川にちなんでつけられたと言われています。
流れるような模様と鮮やかな紅葉の絵柄は美しく、温かみがあります。
季節を感じさせてくれる絵柄でもあります。
■伝統図柄の唐子
唐の子どもを描いた絵柄が唐子です。
唐子絵は、江戸時代は平戸藩の御用窯である三川内焼でのみ作ることを許されていました。
描かれている子どもの数によって、器の格が異なるという特徴があります。
最も格が高いのは七人唐子です。
■網を題材にした網目
魚なの網を題材にしてできたのが網目です。
食器などに使われる陶器の模様は、生活の中からヒントを得てできたものも多く、網目もその一つです。
寄網、玉網、ひっかけ網などがあります。
紹介した絵柄のほかにも、捻文、矢羽、市松、水玉、丸紋、三島など種類はいろいろあります。
どのような陶器にどのような絵柄が多いなど、絵柄を覚えてみると、もっと陶器の面白みや魅力が分かるようになるでしょう。
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湯呑・碗
窯元ぎゃらりい
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