磁器と陶器の見分け方
日本では古くからの伝統文化のひとつに「焼き物」があります。国内には様々な場所に焼き物で有名な場所があり、それぞれの土地の名産品の一つとなっています。
その焼き物には大きく「磁器」と「陶器」という二つの種類がありますが、これはどのような違いがあるのでしょうか?
■磁器と陶器の違い
それではまず、磁器と陶器がどのように違っているのかについて紹介します。
一般的な違いとして、まず原料が挙げられます。
陶器においては土質の粘土(カオリンを含まない)を使用し、比較的低温で焼きます。
それに対して磁器は石質の磁土を使用し、高温で焼きます。
その他の観点では、素地の色の違いもあります。
磁器は白い素地となっており、陶器は土色の素地となっている場合が多いでしょう。
また、焼き上げる際に使われる釉薬(ゆうやく)についても違いがあります。
磁器は透明で色のない釉薬を使って焼き上げますが、陶器は色のついている釉薬を使用します。
■磁器と陶器の簡単な見分け方は?
先ほど挙げた違いだけでは、ピンとこない方もいるのではないでしょうか。
色や釉薬だけではなく、他にも見分け方が存在しています。
まずは、音の違いです。
磁器と陶器を軽く叩いてみると、音色の違いがあることが分かります。
陶器の場合は鈍く、低い音が出るのに対して、磁器の場合には金属的な高い音がします。
他にも、吸水性にも違いがあります。
陶器は水を吸う性質があるのに対して、磁器にはありません。
このように、磁器と陶器には様々な違いがあり、見分け方にも色々なものがあります。
場面に応じて陶器と磁器、どちらを使用するのかを考えると、焼き物をさらに楽しむことができるでしょう。
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