臥牛窯

TOP > お役立ちコンテンツ > 焼き物 > 焼き物の上絵付けと染付けの違いについて

焼き物の上絵付けと染付けの違いについて

焼き物について調べていくと、「染付け」や「上絵付け」という言葉が登場します。
焼き物の多くには色が付いていたり、絵が描かれていますが、
染付けも絵付けも、色や絵をつける技法を指します。
似ている言葉ですが、違いがあるのでご説明します。

■染付けとは

素焼きした焼き物に色をつけるのが染付けで、下絵付けとも呼ばれます。
染付けでは「呉須(ごす)」という青色の絵の具を使いますが、
染付けをしたものを再度焼くと、藍色に変化します。

また、染付けの中には素焼きをする前に色や絵をつける方法もあり、
生掛けと呼ばれています。
生掛けは伊万里焼で見られる技法です。

■上絵付けとは

絵付けは釉薬(うわぐすり)を塗って焼成した後に色や柄を描くことを言い、
上絵付けとも呼ばれます。
焼き物は表面がつるつるしていますが、それは釉薬を塗って焼くことで化学変化が起こるためです。
このつるつるした状態で色をつけるのが絵付けです。

■現在主流なのは絵付け

染付けも絵付けも、主に磁器に施されることが多いという点は違いがありません。
また、どちらも、色や絵を描く技法という面においても違いはありませんが、
描く際のタイミングが異なるのです。

現在普及している焼き物の多くは、上絵付けされているものがほとんどです。
それは、染付けでは鮮やかな発色が難しいという理由があるからです。
やはり焼き物は色鮮やかさがあってこそ見栄えがし、上品さや高級感も感じられるため、
絵付けが主流になっているといった背景があります。

最近は、趣味で焼き物を作る方が増えていますが、
その際もやはり絵付けで色や柄を描くことがほとんどです。

染付けや絵付けの違いをもっと良く知りたい場合には、
実際の焼き物を見て、双方の違いを比べてみるのが一番です。
染付けは中国で古くからおこなわれてきた技法であり、歴史を感じられる作品です。
焼き物作りの楽しさがわかってくると、色や絵の付け方の違いにも興味がわいてくるに違いありません。
ぜひ双方の違いにも注目してみてください。



臥牛窯とは?→



商品案内

手提げ袋が必要な方へ

手提げ袋が必要な方へ

窯元ぎゃらりい

佐世保市木原町1897-1
Tel.0956-30-8653
毎週水曜定休日
営業時間 9:00〜17:00